人気ブログランキング |
c0190486_22574433.jpg


だいぶ前に、「村上春樹ならコレ」とJAZZミュージシャンの友人から教えてもらった本。
JAZZミュージシャンが薦めてくれるだけあって、この本のタイトルの前半、「国境の南」というのは、JAZZのスタンダード、

"South Of The Border" から来ているという。
しかも主人公「僕」=ハジメははのちのちJAZZバーのオーナーとなる。

しかし、実は実は、この曲、あるサイトによると・・・・
「羊をめぐる冒険にも登場することから、村上春樹自身にかなりの思い入れがあるのだと思う。しかし実は Nat King Cole は "South Of The Border" を録音したことがなくて、これは彼の勘違いなんだとかいう話をなにかで読んだことがある。」
らしい。また聞きの情報すみません^^;

ナットキングコールの録音はないんかいなー。それでもスタンダード?知らないな、、と思ってYou-tubeで探して聴いてみたところ、あれ、この曲持ってるやわ。BLUE BOSSAというコンピCDで。演奏は私の好きなSAXの Lou Donaldson(ルードナルドソン)。あれ、こんな明るい曲だったの?(笑)

・・・・話の内容ですが、、、、これも、辻仁成「サヨナライツカ」と同じく、一人の男性、それも結婚や婚約をしている男性が他の女性を好きになる話。それって不倫やんか!というところですが、テーマはそんなんじゃなくて、一人のオトナの男性の喪失感をクールに描いた作品。春樹の中でも、どちらかというと好きな作品です。

昔の女性との邂逅、逢瀬。「サヨナライツカ」もそうですが、こういうのを読んで「男の人の都合がよすぎる!」て思う女性も多いでしょうが、私はなぜか主人公の男性の側に立って、その喪失感や揺れ動く感情に同化してしまったりします。

▼Lou DonaldsonのSouth Of The Borderを貼りたいところですが、雑音が入って録音がイマイチなので、最後の方で出てくる、映画カサブランカで有名なAs times go by を貼っておきます。演奏しているのは恐らくデクスターゴートンです。
「それなんだか『カサブランカ』みてえだよ、旦那」と彼は言った。
「確かに」と僕は言った。(P.287)

by hito2653 | 2011-05-28 23:25 | 読書