京町屋で京のしきたりについて学ぶ

今日は、京町家の老舗呉服店「富田屋(とんだや)」さんで町家と京のしきたりについて学びました。012.gif

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まず、町家にはなぜ坪庭があるのか。これは京町家は俗に言う「うなぎの寝床」のつくりなので、光と風をいれるために作ったものでもあるそうです。

多くの京町家には井戸があり、神さんがいて、嫁いだ奥さんは朝一番に井戸から水を汲み、ごはんを炊き、家の神さんにお供えしたとか。だから井戸というのはすごく神聖なものなのですね。ちなみにうちでも、朝、仏さんにお供えしていますが、水道水と炊飯器で炊いたご飯。昔の人はずいぶん大変だったんですね。

9月といえば「重陽の節句」のお話をいただきましたが、恥ずかしながらあまり知りませんでした。
重陽の節句は9月9日。

日本では偶数を嫌い、奇数をよしとする傾向がありますが、偶数が「陰」、奇数が「陽」にあたると。
その奇数の一番大きな9を2つ重ねて「重陽の節句」というのだそうです。

重陽の節句では「菊」でお祝いします。
「節句」というのは奇数の月で日がかさなる時を言いますが(3月3日とか5月5日とか7月7日とか)
奇数が重なると「陰」である偶数になってしまう。

したがって、重なることでおめでたいのだけれど、一方で邪気を払うということで様々な行事や風習ができたと言います。
また、昔は今みたいに楽しいことがたくさんない時代。季節感を感じることが生活の楽しみでもあったとか。
季節の節目でもありますからね。

例えば、11月は大きな火鉢でお火焚き(手紙など要らなくなったが捨てられないものを燃やす)の際、おさがりの「焼きミカン」「お火焚き饅頭」「柚子おこし」を頂くと子供は病気にならないのだとか。子供はそちらが目的で楽しみにしていたのですね。

重陽の節句では菊に綿帽子(着綿)をつけて、女性はそれで顔を拭くと美人さんになったとか。

下記は節句のまとめです。
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ところで、西陣で商いがさかんで昔、千両箱が飛び交ったことから「千両が辻」と言われたことがあったそうな。
今はご存知のとおり、キモノ産業はかなり厳しい業界になっている。
そんな時代もあったのだなあ。
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