精神バランスと虚無感
〇木数子といい・・・そのテの番組はあまり好きじゃないのですが・・・
普通の人生相談みたいな感じで、自分にも当てはまっていてハッとするところがあったので、メモっておきたいと思います。
その番組で出ていた谷一歩という子は知らない子でしたが、かわいい系の20代前半の今どきのタレントで、明るく物おじしない子でした。小生意気な感じがありましたが、本当に小生意気な子でなく、テレビ的にそういうキャラを作り上げられている印象を受けました。
彼女の悩みは、心の穴、というか虚無感に襲われる、ということでした。
▼ネットで文字にしてあるのを見つけたのでコピペ。
谷「私は原因がないのに、いつも虚無感に襲われているという事です。」
木村「それはあなたの激しい二面性の性格からきます。」
谷「二面性ですか?どうでしょう?」
木村「二面性というのは絶えず2つのものが動いていると、考え方が。1つは人を畏れない雰囲気。大人を。」
谷「そうですね。全然畏れるというのはないと思っています。」
木村「これが一番怖い。畏れるっていう言葉は先輩を敬う、それから同僚を敬う。人を畏れないっていう事の中にもっと早くいうと控えめがなくなってくる。」
谷「控えめ(笑)」
木村「笑うところじゃない。笑っていい時と笑っていけない時がある。注意をされて笑ってお愛想するのはやめない。」
谷「わかりました。」
私は彼女には、全然嫌な印象はなく、むしろ頭のいい子だなーと思いました。
「虚無感」っていう言葉も知っているし。
社会に出ると嫌でも愛想笑いしなくてはいけないことがある。
年上の人の前でもビビらずに話さなくてはいけない。
彼女はタレント職業がらか、若い間からできていて、ある意味大人になりすぎているのだと思います。
ですが、それが自分でない自分を作り、いつの間にか大人を馬鹿にしているところが出てきてしまっているのではないかと思います。
「人を畏れない」「虚無感」
自分のことをいうのも恥ずかしいのですが、これは私にも若干当てはまっています。
当然、谷一歩のようにかわいくないし、頭もよくないので、一緒にしたらしばかれますが、
いつしか、自分の物おじしない性格を得な性格だと奢っていた面があります。
しかし、「人を畏れない」というのは、実は怖いことで、遠慮の気持ちがなくなり、かえって人を敬い人から学ぶ、ということから遠ざかる。相手との距離を縮めているようで実はその逆なんだ、と気づきました。
そしてそれが二面性とそこから生まれる虚無感につながるのではないかと思いました。
こんな番組だったのですが、ちょっと私自身考えさせられるところがありました。
また、この番組で頻繁にその霊能者が
「彼(彼女)は精神バランスを崩している」という言葉を使っていました。
便利な言葉、というかなるほどな、と思いました。
面と向かって相手に「あなたは鬱です」「あなたはおかしいです」なんてなかなか言うことは出来ません。また実際に100%の鬱や100%の変人はなかなかいません。
今、鬱病とか精神病とかそういう話をしょっちゅう聞きますが、それこそ白黒の話でないですが、「そうである」「そうでない」と決めることはできません。
誰しもその要素がある。それが「精神バランス」。それが崩れたり、均衡を保ちながら生きているのだと思います。
「バランス」が悪い人に押し付け、決めつけで相手を変えようとするのはダメ。
結局、誰かの力を借りて自分で「気付く」しかないんですよね。