「在日」姜尚中(集英社文庫)

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テレビで新刊「心」の紹介をされていて、独特の誠実で落ちついた雰囲気の語り口調の著者に魅せられ、また直接的なタイトルに興味を持ち購入。

書店で「姜尚中」の名前はよく見かけていたけれど、実際に買って読むのは初めて。

ちょっと前までは読み方さえ、分からず 「きょえいちゅう」(※許永中 イトマン事件等で知られる20世紀最大のフィクサー)と以前間違って読みそうになったことがあった(爆)

しかし、それも全く無縁ではなくて、ダーティーでアウトローな世界と隣り合わせで生きてきたことは著者自身も言っている。

そのような中で、教養を身に着け、文化人として生きるのには並々ならぬ苦労があったと推察される。現に氏の母は文盲(読み書き)であったらしい。そのような生い立ちの人が東大教授になるというのは、単純にすごいことだと思う。

いつも本を買うときや買った後、レビューを見るが、直近のものにおいては本書のレビューも「見られたものでない」レビューが多かった。おそらく、竹島に関する見解など本書の内容そのものでないところも、アンチ、ネトウヨの激しい非難につながっている。

確かに、ごく主観的で、在日の悲哀と言った感情的なところはあるかもしれない。

でも、そんなことは抜きにして読むと、文章に出てくる表現や漢字、そして近代史が結構勉強になったりする。

こんな人は今までいなかったかもしれない。偏見も何もなしに読むと勉強になる本。一読には値すると思う。
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by hito2653 | 2013-06-09 23:53 | 読書