「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」村上春樹

現在も本屋で平積みにされている言わずと知れたベストセラーです。
ちょこっと感想を。ちなみに、読了とともに友人に貸したため、今回は引用はなし。
ネタバレにはしてないつもりですので、これから読む方もご安心を。

c0190486_1556431.jpg

海辺のカフカ、アフターダークくらい以降は村上春樹の長編小説は読んでないなぁ、と思っていたら、これらも10年くらい前の出版なんですね。

「1Q84」は長いので読んでません(笑)

そして、「多崎つくる」も読むつもりはあまりなかったんだけど、(文庫化してから買ったらいいや、と思っていました。)
買おうかどうか友人があまりに逡巡しているので、私が先に買っちゃいました。(笑)

感想は、春樹を全部読んでいるわけでないのでエラそうなことは言えないけれど、「村上春樹」らしい作品だなぁ、と。村上春樹の長編小説は久しぶりでしたが、「ああ、この感じね」と入り込んでいけました。

やっぱり、「〇〇みたいな・・」という比喩や情景描写が秀逸です。

「村上春樹の文章は独特の心地よさがある。それがある種の『信者』を生み、購買に走らせる」と経済学者の人さえも言っていました。

ただ、一方でamazonのレビューを見ると、★が一つとか酷評も多かったです。

「都会でオシャレな僕の妄想小説」とか。

確かに、村上春樹の本の主人公はスタイリッシュでモテる男が多い。
著者近影からすると、妄想でしかない(爆)と言う人もいます。

また、36歳の男の青春の曲はクラシックや洋楽でなく「ブルーハーツ」だろ!リアリティなさすぎ、と言っているひともいました。

確かにどちらの意見も正しいかもしれません。

でも、こういう独特の村上ワールドが好きで、リリースされるたびに「待ってました」という人もいるんです。

うがったことを言うと、「嫌なら読まなければいい」それだけのことだと思います。


まあ、あれだけ平積みにされていたら、村上春樹嫌いでも読んでみたくなる気持ちにはなると思いますが。

ある人は、この本は「小説」でなく「戯曲」だ。小説だと思ってストーリーだけ追いかけるならつまらない。
と言っていました。

確かに、最後の最後まで2つばかり、謎、というか「・・、で、それはどうなった?」というところがありますが、戯曲ならそれを余韻として考えればいいんでしょう。

「村上ワールド」に久しぶりに入れて、長さもちょうどいい感じ。

静かな音楽を聞きながら、紅茶でも飲みながら読めばいいかも。

クッキーかフィナンシェみたいに小説をつまめばいいのです。

ごちそうさまでした。
[PR]
by hito2653 | 2013-06-08 16:03 | 読書