「『イヤな気持ち』を消す技術」苫米地英人(フォレスト出版)-独りよがりの「信念」と強い怒り-

最近買った本です。また「ソッチ系」と思われそうですが、
初「苫米地(とまべち)」。
90年代のオウム事件で信者の脱洗脳で有名になり、さらにオセロの中島さんの脱洗脳を行うと噂された、脳機能学者の苫米地英人さん。

前から気にはなっていて、パラパラ読んで面白かったので買ってしまいました。
いつものように心に残ったところを紹介します。012.gif
えっと、私いつも本の引用とかしてますが、なんで「写経」みたいに自分のブログにするかというと、記録する、という意味合いもあるんですが、「忘れる」んですよね。読んだそばから。要約する過程で、内容を覚えるし、このブログを読んでくださっている方と共有できる。049.gif

本は読めるときしか読めないし、記録もできるときしかできない。
仕事には追われているけれど、家庭には今のところ追われていないので(?)こうして記録できるわけです。016.gif

前置きが長くなった。
本書も社会人の色々な悩みに答えてくれる良書。
苫米地本は、この方が有名になりすぎたがゆえ、「うさんくさい」とか批判を言う人も多いのですが。本書はある意味集大成であり、中身が濃い、と「反苫米地」の人も評価しています。066.gif

c0190486_22131687.jpg

「独りよがりの“信念”が強い怒りを生み出す」

およそ人間が抱く苦しみは、自らの欲望が思うようにならないことから始まります。
たとえば、誰かがあなたをバカにした言葉をかけてきたとしましょう。
その相手がどうでもいい人間なら、あなたは気にもとめないに違いありません。
しかしそれがこれまで目をかけてきた部下だったらどうしますか。

部下の豹変を目の当たりにして、あなたは気分をひどく害するでしょう。
このような事が度重なれば、心穏やかでいられなくなるに違いありません。
もしも、そんな人間関係が権力闘争まで発展したとすれば、
「あんなに目をかけてやったのに、あいつは俺を裏切った」と、心は煮えくり返り、深く傷つくはずです。007.gif
その挙句に、「あいつのことは決して許さない」そんな思いにとらわれるのではないでしょうか。立場が逆の場合も同じことが言えます。

あなたはこれまで懸命に上司の期待に応えるよう仕事に取り組み、業績をあげてきました。上司のマネージメントする部署が好成績を上げているのも、自分が大いに貢献しているためだと考えられます。それなのに、上司はここぞというときに自分を評価せず、昇進のチャンスを与えず、傍流に異動させられてしまいました。こんなときには、「尽くしてきたのに切り捨てられた、許せない」022.gif
そういう思いに囚われるにちがいありません。

相手のことを許せないと思うのは、いずれのケースも「自分は相手にこれだけのことをやってきたのだから、自分の思い通りになって当然だ」と考えているからです。005.gif

とくに目をかけてきた部下なら自分に忠実にあるべきだし、相手が尽くしてきた上司ならば自分を高く評価して昇進させるべきだと思い込んでいるはずです。

あなたの頭の中には、それが正しいことであり、そうあらねばならないという“信念”があるわけです。その信念が相手に否定されることによって「決して許せない」という強い怒りの感情が沸くわけです。

そうした考えの根っこには必ず「自分はつねに正しい」という認識があるはずです。
逆に「自分は間違っているかもしれない」「相手のほうが正しいかもしれない」という考えはほとんどありません。

しかし冷静に考えてみてください。
常に自分のほうが正しい、という評価はいったい誰がしてくれるのでしょうか。

あなたは部下に裏切られた上司、とばかり思い込んでいるかもしれませんが、本当はあなたが部下を裏切っている上司かもしれません。
また、あなたは自分を上司に切り捨てられた部下だとばかり思い込んでいるかもしれませんが、本当は上司を切り捨てている部下かもしれません。


それはどういう範囲の人間関係で捉えるかによっても変わりますし、その人間関係を誰の視点でみるかによっても大きく変化することです。

あなたが考えている“思い”が他者から見てとんでもない考え違いであることは往々にしてあるわけです。

なぜ考え違いをするのか。
それは「自分は正しいのだから。自分が思っているようにならなければいけない」
と考えているからです。先にふれたように。それはあなたの“信念”であり、自我そのものです。自分にとって自我が維持された状態が最も快適ですから、人間はその状態を維持して考え違いであることに、なかなか気づくことができません。

その“信念“があなたの自らの力で立ち上がって問題を解決することの邪魔をしています。
[PR]
by hito2653 | 2013-01-13 22:15 | 読書