「鈍感力」渡辺淳一(集英社)
ちょっと前のベストセラーが集英社の「夏イチ」のキャンペーン本になって平積みになっていたのが目にとまった。文庫本となっているので400円と安い。
「鈍感力」というのは、たしかかつての政治家が自分のことを言っていたな・・小泉首相か。
実は、私も先輩から「鈍感力あるねー」という言葉を言われたことがあって、それもあって手にとったワケ。
お決まりのパターンでamazonで評価を見ると、あまりに評価が低い。
内容は・・・・
端的に言いすぎかもしれないけれど、、
「気にしすぎ」の人よりある適度おおらかさを持っている人の方がうまくいく、ということ。
「ストレス耐性」とか言うけれど、「耐える」というよりも、それを受け流す柔軟さが大事なんだろうな。
たとえばセクハラ発言とかなら、「耐える」人、というよりかは、「へーなんですかー?!」と天然ボケに返せる人の方が強い。
チクチク嫌なことを言う人には
「馬耳東風」、大いに結構。
(仕事とかでモロに態度に出したら、余計反感買いますが・・^^:)
以前読んだ香山リカの「気にしない技術」にも通じるところがあり、腹に入りやすい内容だった。
ただ、こういった「鈍感力」は「身につける」ものではなく、生い立ちも含めてある程度その人の持って生まれた特性だとも思う。
いませんか?
お嬢さんだからおっとりしている人、(なにも鈍感力な自分のことをお嬢と言っているわけではありませんが・・)、
素が天然で気にしない人・・
「なれ!」と言われてなれるものではないかも。
だから、amazonの評価はむしろ鈍感力な人間に苛立ちを感じる「きちんとしないと気が済まない人」が低評価を付けているのだと思います。