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木下サーカスに学ぶ、組織の「再生」

今朝、NHKの「ルソンの壺」という番組で、
一時は借金10億、倒産の危機にすら瀕した
「木下サーカス」の再生物語がやっていました。

エンターテインメントの多様化から来客の低迷、動物の飼育等も必要なことから、かさむランニングコストと広がる赤字。

どん底からようにして再生したのか。
ちなみに、現在は無借金経営とか!!

スポットを当てられたのは当社で働くスタッフ、つまり「人材」でした。
サーカスは伝統的に「徒弟制度」をとっているため、以前の給与は基本給と出演料にあたる「歩合」が半々くらいになっていました。
ところが、そうすると、ベテランのスタッフは新人を「教えない」
つまり、新人がスキルをあげて出演を増やしていくと、自分の出演回数をおびやかす存在になるかもしれないからです。

そうすると、スズメの涙ほどの基本給で、技術も覚えられない。若いスタッフはすぐにやめてしまいます。すると、ベテランで昔ながらの芸風しかやらないスタッフだけが残っていく。
結局それが、時代にマッチしないサーカスを作り上げ、客離れを起こしている原因だと若社長は気づいた。

そこで行ったのは、思い切って基本給を8割にし、さらに教育プログラムを組んで、若手を育てることを評価の対象としたとのことです。

紆余曲折はあったものの、若手が育ち、組織が若返り、活性化した。
顧客目線での新しいアイデアが次々と出て、再びサーカスに人気と活気が出てきた、ということだそうなんですね。

・・・・・・・これを見て思ったことは・・・
「サーカスだけでなくて、どんな組織にもありがちなことかも。」と。
ノウハウを「もともといた人」だけが知っている。
後から来た若い人は仕事が覚えられないし、疎外感を感じてしまう。

みんなができるし、分かってる、っていうのを当たり前にするのって難しいけれど、底上げすることで全体が活性化する。このサーカスの事例はすごく分かりやすくてためになった気がします。