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「会社にお金が残らない本当の理由」岡本吏郎★これは抱腹絶倒!

会社にお金が残らない本当の理由(ビジネス環境を支配する「7つのシステム」 お金を残すための「4つの数字」) (フォレスト出版) [新書] 岡本吏郎

このド派手なカバーの新書、なんだか目にとまってタイトルも面白そうだったので買いました。

が。。。。これ、

ほんまおもしろい!!!

1,000円でおつりがくる値段で、「そうソレソレ!!」と思わず笑ってしまうような鋭い視点を与えてくれます。

中小企業経営者のみんなに頒布したいとおもうくらいのシロモノ。

「会社にお金が残らない本当の理由」岡本吏郎★これは抱腹絶倒! _c0190486_075398.jpg


全部は紹介できないので、「つい笑ってしまう」my pic up をご紹介します。

・中小企業で利回りを計測している人がどれくらいいるかといえば「皆無」。
利益の絶対額ばかりを追って、借り入れをして資金をどんどんつぎ込んで行くのが関の山。
そして、ほとんどの中小企業がおばあちゃんの預けた預金の金利も取れていない・・。それが現実です。

相手はお金を預けて寝ているだけの人、こちらは毎日必死に働いている人。その毎日必死に働いている人の利回りが、寝ている人の利回りより少ないとは情けないことです。
でも、ほとんどの中小企業はそういう情けないことになっています。(P.22)


・役員報酬はただいの「仮払い」
役員報酬1,000万円はサラリーマンの年収の500万円と同じ(P.32)


・身内に迷惑をかけてゾンビのように生きる中小企業
小手先で傷を繕いながら、なんとなくつぶれないで存在してしまうのが企業の不思議なところです。特に中小企業は親戚や友人も巻き込んでお金を何とかしてしまいます。つまり、経営者は現実を直視せず、問題解決を先送りしながら、周りを巻き込んでいくのです。
頭を使っているところはお金の借り方だけ。なぜか、そこだけは頭が回ります。その頭を違うところに使えば将来もあるかもしれないのに…。(p.45)

・実際のところ、いい車を乗っているのは世間知らずのガキと赤字会社の社長と相場が決まっています。(P.62)

・いい人ほど儲かっていない
会社を経営するくらいの社長ならば、「あの会社はケチでうるさい」と言われるくらいでないといけません。
社員に「あの人はいい人だね~と言われたらおしまいだぞ!」と言っている。
「いい人という褒め言葉は他に取り柄がないから言われる褒め言葉だと思うくらいがちょうどいい」と言っている(p.63)

・かっぱらいの帝王。そしてゾンビを生む日本の税制(P.107)

・決算書にはあまりに多くのゾンビが潜んでいる(p.127)

・一人あたりの経常利益が5万円ということは社員の給与を年平均で5万円アップさせたら赤字ということです。昇給しないとしても、みんなで温泉旅行に行けば、木っ端みじんになる。中小企業はこんな経営が多いのです。(p.169)


なんかいゾンビっていうねん(笑)003.gifまさにそのとおりやんか!と笑えるところ多々。ちなみに本書はダイアモンド社の「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」の経営マネジメントに強くなる8冊に選ばれています。
by hito2653 | 2010-09-05 00:44 | 読書