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「広告」と「消費」行動

またテレビネタです。
先日、オイコノミアという番組で「広告と消費行動」という興味深いテーマをやっていました。

2012年の広告業売上高は・・
なんと。5兆4千万円。GDPのおよそ1%にあたるそうです。
その広告が消費行動に影響するとなると、私たちの日常生活にとっても非常に大きな存在になると思います。

しかしながら、
「広告はときに有害である」という言葉を経済学者のジョンガルブレイズが言ったそうです。

それは、アメリカで「口臭対策の薬」を広告することによって、
これまで「口臭」を気にしなかったアメリカ人が気にするようになってしまったという実話に基づくものだそうです。

このように、広告は今まで価値がないと思っていたものに価値を見出し、時には消費者に今までになかった価値観をもたらし、余計な出費をさせてしまうというのです。

でも、これはものを売りたい側にとっては消費者に「価値」を感じてもらうのは願ったりかなったりですよね。

そして、現代の広告を知る上で紹介されていたのが二面市場モデル。これは何かというと、広告を媒介するメディアが消費者と企業の双方に価値を生み出しその対価をもらう、という考え方です。
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その「広告価値」は見る人が多ければ多いほど高くなります
例えば「テレビ」見る人が多いので「広告価値が高い」。

したがってスポンサーは高くても番組制作費を払い、視聴者はその分タダで見れるというわけです。
「広告」と「消費」行動_c0190486_23323911.png

ただし、消費者側は単に「タダ」だからと言って、それを見てくれるとは限らないですよね。高い金をはらったのに、効果が薄いとお願いしたほうは噴飯ものでしょう。

それが今のテレビの視聴率合戦、ひいては不正行為につながっているのだと思います。

たとえ「タダ」でも相手の時間などの資源を割いてもらって見てもらうのが広告。あの手この手でいろいろと注意を引こうとしていますが。中身がなくて単に奇をてらっただけの内容であれば、あっと言う間に消費者に飽きられてしまうでしょう。

よい「コンテンツ作り」というものにおいても、タダでおもしろいものがあふれている時代、とても難しいことなんだなあ、と思いました。