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「ひとを“嫌う”ということ」中島義道 (角川文庫)

また、「漁り読み」本。
でも、一度読んだものを「漁る」のではなくて、掃除したら「なくした」と思っていた本書がベッドの下から出てきたーー、てことで初見(?)の本です。^^
「ひとを“嫌う”ということ」中島義道 (角川文庫) _c0190486_13344522.jpg


ふと帯を見ると、「文庫ソムリエがおススメする、元気が出る角川文庫」とある。
大垣書店営業本部 吉川敦子  ・・・・?なのに、カバーは「くまざわ書店」のカバーがしてある。
謎だ・・・

それは置いといて、この本は、勝間和代さんほか、いろいろな著名人もおススメしている本で、タイトルとカバーにも惹かれ買った本だ。

しかし、この本、思っていたほど「読みやすく」ない。引用も多く、自身の経験も多く書かれている。それだけ「深み」がある内容ってことだ。

ひとを嫌ってはいけない、という呪縛を持ち続けるのは「嫌われたくない」という自己防衛の裏返しに過ぎない。

この本を読んではっとしたことをいつものように引用したいんだけど、各所にあってなかなか骨なので、同じようなところを引用されている方のブログを貼って省力化させて頂きたいと思います^^;

↓↓↓
ひとを<嫌う>ということ

ちなみに、上のリンクにかかれていない、私的本書の金言は、
「軽蔑は快である」

テレビの謝罪会見で、謝罪しているようで実は開き直っている社長
責任を取らない政治家
電車の中で席取り合戦をするオバサン
飲食店で見る下品なカップル


「最低だ」といいながら、自分の正当さを優位に持ち、自己確認をしているのであります。

本書では、「嫌い」を8つの原因に分類しています。056.gif056.gif

① 相手が自分の期待に応えてくれないこと。
② 相手が現在あるいは将来自分に危害を加える恐れがあること
③ 相手に対する嫉妬
④ 相手に対する軽蔑。
⑤ 相手が自分を「軽蔑している」という感じがすること
⑥ 相手が自分を「嫌っている」という感じがすること
⑦ 相手に対する絶対的無関心
⑧ 相手に対する生理的・観念的な拒絶反応


「嫌い」を知ることって、「自分」を知ることにもなって、人生に深みが出てくるのかもしれません。071.gif
by hito2653 | 2011-05-07 13:50 | 読書