本屋と出版社のカンケイ~「委託販売」と「再販売価格維持制度」~

さて、出版不況とか本屋さんの倒産とかよく聞きますね。(本屋の倒産は最近はあまり聞かなくなりましたが、ある程度淘汰が進んだのでしょうか・・?)

私自身、出版社や書店の担当をさせて頂くことが想定され、まずは
本の価格構成の内訳を調べてみることにしました012.gif

もちろんモノによって違うので、ネットで拾った情報はまちまちなのですが、だいたいこんなところに落ち着くのかなという感じがします。

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さて、表題の「委託販売」については先のブログで、中小の卸売業者が百貨店を通じて商品を販売する例であげさせて頂きましたが、
書籍(新品)販売のビジネスモデルのキーワードは
「委託販売」と「再販売価格維持制度」の2つであるということがいえるかと思います005.gif
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販売方法の違い「うりし」=売上仕入 ってナンだ!?
よく、「本屋が万引きで潰れた007.gifみたいな話を聞きますが、それは「委託販売」の形態を取っているため、小売店が万引きのリスクを背負うためこのような話につながってくるのです。1冊万引きされたら40冊売らなきゃモトが取れない、とまことしやかに言われるのもそのためです。

一方で、「委託販売」の形態を取ることによって、本屋さんは売れても売らなくても在庫を抱える心配がない。036.gif

したがって、滅多に売れない専門書やマニア向けの本なども置いて品ぞろえを充実させることができるんですね。もし、書店が在庫リスクを負わなくてはいけない、ということになると、無名の新人作家の本などを書店は仕入れなくなるでしょうし、確実に書店に並ぶ本の種類は減ってしまうでしょう008.gif

さて、新品の本はご存じのとおりバーゲンや安売りをしません。それは、書籍が独占禁止法の例外規定として、「定価で売りなさい」という
再販価格維持制度を採用しているからですね。

この再販売価格維持制度を採用することによって「委託販売」というシステムが成り立っているといいます056.gif

定価から安売りをしないことによって、書店が価格競争に巻き込まれることなく安定的に書籍を供給することが望まれているのです。万引きのリスクはありますが、そこについては書店が保護されている、ということですね071.gif

ただし、昨今ではBook-offやamazonなど書籍の様々な流通形態が浸透するなか、本当に再販売価格を維持することが書店の保護になっているのか、単に消費者の不利益のみになっているのではないか、などと疑問の声もあがっているといいます013.gif
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