書評 残念な人の思考法
「残念な人の思考法」
(山崎将志)日経プレミアシリーズ
だいぶ前に買ってちょっとずつしか読んでなかった本だけど、日経ビジネスにこの方が特集記事を書いていたので、ようやくこの本について書いてみるにした。
まず、この本の購買動機はたいていの人はこの本の「帯」にある文言からだと思う。本体の装丁は至ってシンプルなのだけれども。
頭は悪くない、でも仕事ができない。
華麗な経歴なのに軽く扱われる、
「話が長い」と思われる、
丁寧にやっても結果が出ない・・・・
あの人の何がいけないのか、人生を充実させる「思考のヒント」。
これを見て、「あ、あいつのことだ」「私のことだ」ということで本を手に取った人が多いに違いない。・・・かくいう私の場合は後者だけれども(別に華麗な経歴はないんだけれども)
本書にはないけれども、日経ビジネスでは「残念な人マトリックス」なるものを掲載していた。
このような割合で残念な人は存在し、悲しいことに「勉強しない」が「実践する」人(オレンジの象限)のほうが仕事では成果を上げるというのだ。思い当たるフシはあるかもしれない
また、仕事はできない人は「塗り絵」がヘタだという。
これも、帯にあるゾウの塗り絵が目を引いている。これは、単なるたとえであって、要は物事の枠組みやゴールを規定しないまま目先の仕事に時間や労力を使っても、はみ出て濃淡が均一でないヘタクソな塗り絵になってしまう、ということのようだ
本書は、まず本の帯で目を引くし、中身も事例がたくさんあって面白い。
でも、他の人の書評でも書かれていたけれど、ちょっと散逸感がある。(別にそれを「残念」とウガった言い方をするつもりはないけれど)
だから、ちょっと断片的には面白いんだけれど、全体として読みづらい感があった。そのため少し読んでは放置(?)を繰り返し、結局読了するのが遅くなってしまったのかもしれない
でも面白い本ということには違いない。先のブログで上げた「PREP法」を使って残念な人、と思われないように、まずは「残念な人」脱出をはかりたい^^;