二番煎じの商法 ~京都ホテルオークラの食べるラー油~

京都に帰省の際、東京の仲間へのお土産を考えていたら、母が新聞記事を持ってきてくれた。

「京都ホテルオークラの食べるラー油が大人気」~朝日新聞~

なーんや、桃ラーのパクリやん?と思いつつも、最近お土産は漬物のワンパターン化していたし、話題性もあるので行ってみるか!と思い、京都ホテルオークラへ買いに行くことにした006.gif

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着いたのは10:40くらい。自転車でホテルに行き、いかにも「ラー油買いに来ました」という雰囲気を醸し出している私にドアボーイのお兄さんが、

「ラー油をお買い求めですか?カフェと地下の中華料理店で販売しておりますが、カフェではもうすでに売り切れです。中華料理店は11:30開店ですので、まだお買い求め頂けるかもしれません。すでに並んでらっしゃると思いますが」

な・・・・・ナニ???そんなすごいことになってるのか?005.gif

二番煎じといえど、天下のホテルオークラのつくった話題の「食べるラー油」である。それに「朝日新聞」のパブリシティー効果、GWに話題を作りたい、という消費者心理もあってか、すごい人が集まっていたのである071.gif

地下に行くと案の定、長蛇の列。買えるかどうかの不安はあったけれど、ま、開店前だしなんとかなるかぁ、と。私の後ろにもいつの間にかたくさんの人が並んでいた。

開店前の11:15頃から、列が進みだして「桃ラー」ならぬ「オオクラー」がどんどんさばかれていった。

私の前の前に並んでいたおばちゃんなんて一人で10個まとめ買いしている047.gif

そして、私の前のおっちゃんが5個、とか言ってたら・・・・なんと・・・私の前のおっちゃんで、

「申し訳ございません。これが最後の1個となりますので・・」と店員さんが深々と頭を下げているではないか。

なんたるマンガのような展開。

おっちゃんは激怒。「前の人なんて10個買ってはったやんか。並んでいて買えない人がたくさんいるのは気の毒やろ。商売のやり方考えなあかんで!」

・・・てか、おっちゃんも1,2個ならともかく、自分も「5個」言うてましたやん?そして1個買えたからいいやんか・・。私なんて30分ちかく並んで1個も買えなかったんだからさ007.gif

しかも、ホテルに宿泊や食事、京都観光のついで、とかでもなく、わざわざチャリンコで純粋に「ラー油」を買いに来ただけなのに、何の収穫もなくホテルを後にするむなしさときたら。

怒っても仕方ないし、新幹線の時間も近づいているから、ベルボーイのお兄さんに、
「買えなかったんですが、教えてくれてありがとう」とお礼だけ言ってオークラを去りました040.gif

ところでここでやっと、なんちゃってビジネスブログ的なことを書きます。

昔読んだ精神科医の和田秀樹さんの本で「モノが売れない時代のバカ売れ心理学」というものを思い出しました024.gif

そこには二番煎じこそが、マーケティングのセオリーである、というようなことが書いてあったような気がします。

世の中の人は、自分のことをまともだと思っていても少なからず精神病の要素を持っているといいます。大きく二分される二つに。

つまり、「メランコ」=そう鬱病と「ジゾフレ」=精神分裂病・・・。

ジゾフレ人間は、周囲に同調し二番煎じに飛びつきます。一般的に「ジゾフレ人間」の方が大量消費される商材の消費者の主役となることが多いでしょう035.gif

てことは、言葉は悪いけれど分裂病型「ジゾフレ人間」に大量に売りつけるのがマーケティングの一つのセオリーとなります。

「オオクラー」を大量購入しているおばさんを見てそれを勉強させてもらったと思えば、買えなかった悔しさも半減できるでしょう。
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